葉桜の季節に君を想うということ 歌野晶午 読了。
あらすじ。
主人公、成瀬将虎は親友キヨシと共に、顔なじみの女性愛子からとある事を相談される。
「おじいさんが悪質霊感商法に引っかかって多額の金を毟り取られた後、不審な死に方をしたの。」と。
調子付くキヨシに乗せられる形と、元々の好奇心旺盛な性格とで、将虎はその悪質業者を調べる事になった。
そんな折、自殺を図る女・さくらと出会い、将虎は次第に彼女に惹かれていく。
最初にその文章を見た人はビビるかと思います。
いきなりエロスですから。
女と情交を交わした後のシーンから始まる小説。
内容としては、詐欺会社を巡るものなので連続的に人が殺され、名探偵が殺人者を追い詰めるというミステリーとは違います。
しかし・・・騙された!!Σ(´Д`lll) というのが読後の感想。
人が人を殺すシーンに飽きたような人にはお奨め。
しかし詐欺会社によって人が破滅していくシーンを見るのが苦痛の人にはお奨めできない。
私も「実録!!詐欺手口の全て!!」というようなTVを好まない性質なのでちょっとキツかったです。
いうなれば「カイジ」を初めて読んだ衝撃。
「人って怖いなあ・・・((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
以下、ネタばれ含む感想。
ちょ・・・主人公って年寄りかよっ!!
恐らくこの本読んだ全員騙されたと思う。
所々引っかかる文章があったのですが、まさか高齢者だとは思いませんでした。
これはひとえに冒頭のエロスシーン。
性欲旺盛な人はそうなのかも知れませんが、普通あの年でまだ女を抱きたいと思うわけがないという先入観で、主人公は若い血気盛んな男だと思い込んでました。
あと中ほどで出たさくらの売春。
70歳で性行為を行うのはしんどいだろう・・・。
そのせいもあり、悪徳業者に加担せざるを得なかった節子=さくらだとは思えませんでした。
節子の境遇は可哀想だとは思ったのですが、早目に警察に駆け込んでいたら他の人(愛子の配偶者など)が殺されるまでには至らなかったと思うとやりきれません。
しかし、居るよなあ。
リアルでも、こういう「弱い」人。
ここまで落ちる前に行政を頼って欲しいとは思いますが(「何のために高い税金払ってるねん!行政っ!!働けやっ!!」みたいな気概を持って欲しい。行き過ぎるとアレな人ですが。)この節子の行動見てると自分の親は大丈夫だろうかと心配になります。
「子供には迷惑かけたくないから・・・。」その結果、大迷惑です。
この主人公たちは高齢者というヒントは所々出てきてるんですよね。
キヨシが「エロビデオなんて借りてないですよ!ヒッチコックですよ!!」と誤魔化すシーンとか、チャーリーズエンジェルで「ジル」という名前が出たり(2000年の方の「ナタリー、ディラン、アレックス」じゃない。)明智名探偵に憧れてただとか。
そして、中ごろに将虎の過去話が出てきますが、これはれっきとした殺人事件。
しかしそのトリックなど見抜けませんでした。
それにしてもグロいですよね。
人が死んで(それはまぁ、いい)それを裂くだなんて。
よく解らんが、ゴムは胃で溶けなかったのだろうか?
2つのヤクザで同じような手口で死体が2つ出たわけですが、まさか手口をレクチャーしてもらったわけでもないし、たまたま同じようなやり方でヤクをくすねるというのを思いついたんでしょうか。
京と世羅の悲しい話。
安さん。
これもなんか切ない話。
不法滞在した外国人女性と彼女と偽装結婚した男。
この2人の間に出来た娘。
そして、若い男が出来、子供を連れて出て行ったという今の日本にありがちなオチ。
しかしそんな母子に簡単な幸せなんて訪れるわけでもなく、女は男に捨てられ体を病魔が蝕み、未成年の娘は年をごまかし母の居酒屋を切り盛りする。
やりきれない('A`)
普段、安穏とした生活を送っている人間からしたら想像つかないけれど、これもよくある話。
そんな母子の様子を安さんに明かして彼の人生は一変する。
この人ももうちょっとイイやり方思いつかなかったのかと。
彼のした行為に何の意味も無かったのが悲しすぎです。
なんて不器用にしか生きられない人なんだ。
(こういう生き方も良くある。)
こういう散々な人生を見せ付けられた後、とうとう将虎は蓬莱倶楽部に乗り込む事に。
女子社員の家に押しかけ説得して協力を得た・・・と思いきや、だまされたというオチ。
この本の中でこの女子社員2人がかなり気に食いませんでした。
老人が(いきなり家に押しかけてきて怖かっただろうけど。)必死に訴えかけてるのに、そっちを信じずに胡散臭い会社を信じるというのが。
そして老人一人と社長、怖そうな社員を残して会社を後にするっていうのがどういう結果を生むことになるのかとか全然考えて無さそうなのが。
ヘタうったらこの男殺されるってのが解らないのか、と。
機転を利かして逃げるのに成功するのですが、このときの社長の説法が笑えます。
「老人が小銭溜め込んで動かさないから景気が良くならない。(ここまでは納得できる。)だから、俺らが金毟り取ってんじゃん!(って・・・お前らも結局金抱え込むから一緒じゃねえの?と。)」
まぁ、詐欺やらかす奴の言い訳なんてしょうもないんですがね。
景気なんてどうでもよく、ただ自分が人よりいい思いをしたいから、人より優位に立ちたいからってだけじゃねえか。
しかも他人のものを掠め取って。
そこまでして金が欲しいのなら違う才能を発揮しろと。
しかし、シルバーシートの件は同意です。
全員がそういうわけではないのですが、結構「俺は優遇されて当たり前!」な人居ますよね。
その荷物退けたらもう1人座れるぞ、とか、そのおおっぴらに広げてる足をたたんだらもう一人座れるぞ(足を広げているのを見るとそこに蹴りいれてやりたくなります。)だとか電車内で結構見ます。
自分は年寄りを見たら割りと席を譲る方なんですが、こういう譲る行為でも中年男性と女子高生と子供は頑として席を立ちませんよね。
今まで見た中で、中年女性、若いOL風の女、学生風の青年くらいしかパターン無いです。
まぁ、それは置いといて・・・。
最後の騙しの仕掛け。
さくらは節子であり、節子は将虎の事を安さんだと思い込んでたという。
この辺も巧みでしたね。
思えばお互い自己紹介してませんでしたから。
そして、名前を呼ぶシーンも一切無かった。
終盤のさくらの計画を明かされた時に「女怖え((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」と思いました。
「あなたを好きになってた。」
でも「保身の為に殺そうと思った。」とかって。
好きになったからやめようと思ったんじゃなくって、好きという気持ちを理解しつつも殺害計画は着実に進行してたという。
まぁ、最後は救いのあるエンドでよかったです。
刑務所行きは確定でしょうが(どれだけ情状酌量の余地があるのかわからないけど)罪を清算して新たな人生を歩んで欲しいとは思います。
それにしてもこの本。
所々リアルでかなり読んでて欝になりました。
節子が追い詰められる様とか。
平々凡々とした生活って、幸せだなあ・・・。と噛み締められる本。
あらすじ。
主人公、成瀬将虎は親友キヨシと共に、顔なじみの女性愛子からとある事を相談される。
「おじいさんが悪質霊感商法に引っかかって多額の金を毟り取られた後、不審な死に方をしたの。」と。
調子付くキヨシに乗せられる形と、元々の好奇心旺盛な性格とで、将虎はその悪質業者を調べる事になった。
そんな折、自殺を図る女・さくらと出会い、将虎は次第に彼女に惹かれていく。
最初にその文章を見た人はビビるかと思います。
いきなりエロスですから。
女と情交を交わした後のシーンから始まる小説。
内容としては、詐欺会社を巡るものなので連続的に人が殺され、名探偵が殺人者を追い詰めるというミステリーとは違います。
しかし・・・騙された!!Σ(´Д`lll) というのが読後の感想。
人が人を殺すシーンに飽きたような人にはお奨め。
しかし詐欺会社によって人が破滅していくシーンを見るのが苦痛の人にはお奨めできない。
私も「実録!!詐欺手口の全て!!」というようなTVを好まない性質なのでちょっとキツかったです。
いうなれば「カイジ」を初めて読んだ衝撃。
「人って怖いなあ・・・((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
以下、ネタばれ含む感想。
ちょ・・・主人公って年寄りかよっ!!
恐らくこの本読んだ全員騙されたと思う。
所々引っかかる文章があったのですが、まさか高齢者だとは思いませんでした。
これはひとえに冒頭のエロスシーン。
性欲旺盛な人はそうなのかも知れませんが、普通あの年でまだ女を抱きたいと思うわけがないという先入観で、主人公は若い血気盛んな男だと思い込んでました。
あと中ほどで出たさくらの売春。
70歳で性行為を行うのはしんどいだろう・・・。
そのせいもあり、悪徳業者に加担せざるを得なかった節子=さくらだとは思えませんでした。
節子の境遇は可哀想だとは思ったのですが、早目に警察に駆け込んでいたら他の人(愛子の配偶者など)が殺されるまでには至らなかったと思うとやりきれません。
しかし、居るよなあ。
リアルでも、こういう「弱い」人。
ここまで落ちる前に行政を頼って欲しいとは思いますが(「何のために高い税金払ってるねん!行政っ!!働けやっ!!」みたいな気概を持って欲しい。行き過ぎるとアレな人ですが。)この節子の行動見てると自分の親は大丈夫だろうかと心配になります。
「子供には迷惑かけたくないから・・・。」その結果、大迷惑です。
この主人公たちは高齢者というヒントは所々出てきてるんですよね。
キヨシが「エロビデオなんて借りてないですよ!ヒッチコックですよ!!」と誤魔化すシーンとか、チャーリーズエンジェルで「ジル」という名前が出たり(2000年の方の「ナタリー、ディラン、アレックス」じゃない。)明智名探偵に憧れてただとか。
そして、中ごろに将虎の過去話が出てきますが、これはれっきとした殺人事件。
しかしそのトリックなど見抜けませんでした。
それにしてもグロいですよね。
人が死んで(それはまぁ、いい)それを裂くだなんて。
よく解らんが、ゴムは胃で溶けなかったのだろうか?
2つのヤクザで同じような手口で死体が2つ出たわけですが、まさか手口をレクチャーしてもらったわけでもないし、たまたま同じようなやり方でヤクをくすねるというのを思いついたんでしょうか。
京と世羅の悲しい話。
安さん。
これもなんか切ない話。
不法滞在した外国人女性と彼女と偽装結婚した男。
この2人の間に出来た娘。
そして、若い男が出来、子供を連れて出て行ったという今の日本にありがちなオチ。
しかしそんな母子に簡単な幸せなんて訪れるわけでもなく、女は男に捨てられ体を病魔が蝕み、未成年の娘は年をごまかし母の居酒屋を切り盛りする。
やりきれない('A`)
普段、安穏とした生活を送っている人間からしたら想像つかないけれど、これもよくある話。
そんな母子の様子を安さんに明かして彼の人生は一変する。
この人ももうちょっとイイやり方思いつかなかったのかと。
彼のした行為に何の意味も無かったのが悲しすぎです。
なんて不器用にしか生きられない人なんだ。
(こういう生き方も良くある。)
こういう散々な人生を見せ付けられた後、とうとう将虎は蓬莱倶楽部に乗り込む事に。
女子社員の家に押しかけ説得して協力を得た・・・と思いきや、だまされたというオチ。
この本の中でこの女子社員2人がかなり気に食いませんでした。
老人が(いきなり家に押しかけてきて怖かっただろうけど。)必死に訴えかけてるのに、そっちを信じずに胡散臭い会社を信じるというのが。
そして老人一人と社長、怖そうな社員を残して会社を後にするっていうのがどういう結果を生むことになるのかとか全然考えて無さそうなのが。
ヘタうったらこの男殺されるってのが解らないのか、と。
機転を利かして逃げるのに成功するのですが、このときの社長の説法が笑えます。
「老人が小銭溜め込んで動かさないから景気が良くならない。(ここまでは納得できる。)だから、俺らが金毟り取ってんじゃん!(って・・・お前らも結局金抱え込むから一緒じゃねえの?と。)」
まぁ、詐欺やらかす奴の言い訳なんてしょうもないんですがね。
景気なんてどうでもよく、ただ自分が人よりいい思いをしたいから、人より優位に立ちたいからってだけじゃねえか。
しかも他人のものを掠め取って。
そこまでして金が欲しいのなら違う才能を発揮しろと。
しかし、シルバーシートの件は同意です。
全員がそういうわけではないのですが、結構「俺は優遇されて当たり前!」な人居ますよね。
その荷物退けたらもう1人座れるぞ、とか、そのおおっぴらに広げてる足をたたんだらもう一人座れるぞ(足を広げているのを見るとそこに蹴りいれてやりたくなります。)だとか電車内で結構見ます。
自分は年寄りを見たら割りと席を譲る方なんですが、こういう譲る行為でも中年男性と女子高生と子供は頑として席を立ちませんよね。
今まで見た中で、中年女性、若いOL風の女、学生風の青年くらいしかパターン無いです。
まぁ、それは置いといて・・・。
最後の騙しの仕掛け。
さくらは節子であり、節子は将虎の事を安さんだと思い込んでたという。
この辺も巧みでしたね。
思えばお互い自己紹介してませんでしたから。
そして、名前を呼ぶシーンも一切無かった。
終盤のさくらの計画を明かされた時に「女怖え((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」と思いました。
「あなたを好きになってた。」
でも「保身の為に殺そうと思った。」とかって。
好きになったからやめようと思ったんじゃなくって、好きという気持ちを理解しつつも殺害計画は着実に進行してたという。
まぁ、最後は救いのあるエンドでよかったです。
刑務所行きは確定でしょうが(どれだけ情状酌量の余地があるのかわからないけど)罪を清算して新たな人生を歩んで欲しいとは思います。
それにしてもこの本。
所々リアルでかなり読んでて欝になりました。
節子が追い詰められる様とか。
平々凡々とした生活って、幸せだなあ・・・。と噛み締められる本。
超・殺人事件 推理作家の苦悩 東野圭吾著 読了。
8つの話で綴られる短編集。
多額の税金と徴収される作家やら、自分の作品をかけて編集者に犯人当てをさせようとする作家、何故かマイナーな自分の作品通りに殺人が行われてしまう作家などなど。
世にも奇妙な物語にも使われたネタがある、軽い作品集という感じ。
風邪ひいて意識が朦朧としている中で読むのには最適な本でした。
(馬鹿にしているわけではなく。)
かなり毒がキツイ作品。
以下、ネタばれ。
世にも奇妙な物語で使われた「超税金対策殺人事件」
筆者の実体験が混じってるのだろうな、という感想。
取りすぎての返還には中々応じないくせに、多少の金額でも搾取出来るとなったら何の変哲もない一市民の給与事情まで探り当ててくるのは凄い才能を持っている税務署。
ここはフィクションとは思えません。
税金対策の為にかなり無茶苦茶なストーリーになった作品。
「世にも奇妙な〜」で爆笑した思い出が。
そのオチは忘れましたが、小説と同じだっけ?
作品内に「歌」をどんどん入れろ!と書かれてましたが、カスラック・・・もといジャスラックに「歌使用料」として搾取されるのでは?と余計な心配しました。
超理系殺人事件。
漢字恐怖症だというのが、わが身に滲みました。
56ページなんか悲鳴物。
専門的な所は抜かして読んだらオチが笑える。
ナルホドね。
超犯人当て小説殺人事件。
トリックは解らなかったけど、冒頭の文が問題編(小説の内部)だというのは解った。
オチは予想がつくけど面白い。
超高齢化社会殺人事件。
かなり毒がキツイ。
本が売れない=新しい作家のなり手が居ない=作家が高齢化=新しい読者がつかない=以下ループという感じで。
中身の全く無いケータイ小説(笑)が流行ってる中、今の作家さん達の心中はどんな感じでしょうか。
読書感想文をネットに転がってる他人の物を流用する時代、本離れはますます酷いのでしょうね。
お察しします。
超予告小説殺人事件。
これ、イマイチ解らなかったのですが作家を推してくれてた編集が事件に関わってた、ってことじゃなかったんですよね?
たまたま予告編を見た一読者が自分が殺したい女と小説の中で殺される(予定)の女の境遇とダブってたので思いついたってことなんでしょうか。
マイナーな作家に肩入れする編集が怪しいと感じたのですが、最後の最後でそれらしい描写無かったんで。
単に自分がアホなだけかも知れませんが。
超長編小説殺人事件。
これも毒がキツイ。
一読者としては、長けりゃいいってものじゃないとは思うのですがね。
野球の注釈入れてるところがかなり笑えました。
ン年、野球は中断していたがある年に復活した、とか。
これも実体験なんでしょうか?w
魔風館殺人事件。
短っ!!
たまに「作者急逝のため〜」というのが本当にありますが、この時のファンの心情ってどうなんでしょうね。
個人的には「あの時、連載再開しなければ良かった」と思う事も多々有る作家のファンとしては・・・。
暁!!男塾やフラッシュ!!奇面組の事じゃアリマセンヨ?
超読書機械殺人事件。
書評というのは気にした事無かったので、あまりピンとこない作品。
どんな評論が下ってもどうでもいいです。
ネタばれさえしてくれなきゃ。
「アタシは映画大好きなのよ!!」と自称してるカマが、翌日見る映画のネタばれをTVでかましてくれた時には「お前は映画について金輪際語るな!」とTVを割りそうな程激昂しました。
ファッションチェックしているカマ1号(どっちが2号かは知らん。興味ないし。)と共に引退しろ!と思いました。
人の言う事なんていい加減です。
感性だって違うし。
個人的には評論家なんていらないと思います。
8つの話で綴られる短編集。
多額の税金と徴収される作家やら、自分の作品をかけて編集者に犯人当てをさせようとする作家、何故かマイナーな自分の作品通りに殺人が行われてしまう作家などなど。
世にも奇妙な物語にも使われたネタがある、軽い作品集という感じ。
風邪ひいて意識が朦朧としている中で読むのには最適な本でした。
(馬鹿にしているわけではなく。)
かなり毒がキツイ作品。
以下、ネタばれ。
世にも奇妙な物語で使われた「超税金対策殺人事件」
筆者の実体験が混じってるのだろうな、という感想。
取りすぎての返還には中々応じないくせに、多少の金額でも搾取出来るとなったら何の変哲もない一市民の給与事情まで探り当ててくるのは凄い才能を持っている税務署。
ここはフィクションとは思えません。
税金対策の為にかなり無茶苦茶なストーリーになった作品。
「世にも奇妙な〜」で爆笑した思い出が。
そのオチは忘れましたが、小説と同じだっけ?
作品内に「歌」をどんどん入れろ!と書かれてましたが、カスラック・・・もといジャスラックに「歌使用料」として搾取されるのでは?と余計な心配しました。
超理系殺人事件。
漢字恐怖症だというのが、わが身に滲みました。
56ページなんか悲鳴物。
専門的な所は抜かして読んだらオチが笑える。
ナルホドね。
超犯人当て小説殺人事件。
トリックは解らなかったけど、冒頭の文が問題編(小説の内部)だというのは解った。
オチは予想がつくけど面白い。
超高齢化社会殺人事件。
かなり毒がキツイ。
本が売れない=新しい作家のなり手が居ない=作家が高齢化=新しい読者がつかない=以下ループという感じで。
中身の全く無いケータイ小説(笑)が流行ってる中、今の作家さん達の心中はどんな感じでしょうか。
読書感想文をネットに転がってる他人の物を流用する時代、本離れはますます酷いのでしょうね。
お察しします。
超予告小説殺人事件。
これ、イマイチ解らなかったのですが作家を推してくれてた編集が事件に関わってた、ってことじゃなかったんですよね?
たまたま予告編を見た一読者が自分が殺したい女と小説の中で殺される(予定)の女の境遇とダブってたので思いついたってことなんでしょうか。
マイナーな作家に肩入れする編集が怪しいと感じたのですが、最後の最後でそれらしい描写無かったんで。
単に自分がアホなだけかも知れませんが。
超長編小説殺人事件。
これも毒がキツイ。
一読者としては、長けりゃいいってものじゃないとは思うのですがね。
野球の注釈入れてるところがかなり笑えました。
ン年、野球は中断していたがある年に復活した、とか。
これも実体験なんでしょうか?w
魔風館殺人事件。
短っ!!
たまに「作者急逝のため〜」というのが本当にありますが、この時のファンの心情ってどうなんでしょうね。
個人的には「あの時、連載再開しなければ良かった」と思う事も多々有る作家のファンとしては・・・。
暁!!男塾やフラッシュ!!奇面組の事じゃアリマセンヨ?
超読書機械殺人事件。
書評というのは気にした事無かったので、あまりピンとこない作品。
どんな評論が下ってもどうでもいいです。
ネタばれさえしてくれなきゃ。
「アタシは映画大好きなのよ!!」と自称してるカマが、翌日見る映画のネタばれをTVでかましてくれた時には「お前は映画について金輪際語るな!」とTVを割りそうな程激昂しました。
ファッションチェックしているカマ1号(どっちが2号かは知らん。興味ないし。)と共に引退しろ!と思いました。
人の言う事なんていい加減です。
感性だって違うし。
個人的には評論家なんていらないと思います。
白馬山荘殺人事件 東野圭吾著 読了。
あらすじ。
「マリア様はいつ帰るのか。」という絵葉書を妹・菜穂子に送った後、兄の公一は毒を飲んで死んだ。
過去にノイローゼを患っていたからと公一の死は自殺として処理されたが、菜穂子はその死に疑問を抱く。
親友、真琴と共に兄が死んだ白馬のペンション「まざあぐうす」を訪ねる。
ペンションの各部屋には謎を秘めた「マザーグース」の歌。
果たして兄は本当に自殺だったのか?
そして、意味ありげな「マザーグース」の秘密とは?
ざっと見た感じ、何故か「かまいたちの夜」を連想してしまった。
スキーするにはかなり不便で特に何も特色の無いペンションだとか、ペンションの女性従業員の容貌だとか、暗号を解くというのが「宝探し編」っぽくて。
以下、ネタばれ含む感想。
最初のマコトの性別は「やっぱりね。」と。
こういった「性別をちゃんと書いていない時には疑え。」というのはミステリー読んでて身につきました。
かといってこれが事件に関係あるのかと思えばそうでもないし、女性的な菜穂子とどちらかというと頼れる男性的なイメージの真琴というのを表現しただけ?
プロローグ1。
後々出てきた「宝石を埋める男」
プロローグ2。
事件の中枢的な「菜穂子の兄の死」
これで事件の全容が出た・・・と思わせておいて第3の殺人(というかこれが一番根底にあるというか最古の殺人)元々のペンションの持ち主であった未亡人の子供殺人。
オーナーが子供の死に関与したのだろうな、ってのが読めてしまったのが残念。
女性の怨念を込めて「この建物の改築などは一切しないように。」という遺言とかも復讐かと見えてしまいました。
結構簡単な事件なんですが、ややこしくしようとしたのかミスリードを誘う為なのか必要のない人たちの出演は余分だったと感じました。
菜穂子に色目を使う中村・古川コンビだとか芝浦夫妻だとか。
ノイローゼ気味であり、普段は内向的な性格であった公一が何故上条の誘いに乗ってしまったのかという説明もちょっと希薄かと。
同じ大学の学生だっただとか公一自身が好奇心旺盛な性格だったなら「旅先で知り合い、謎を解かないか?と声をかけて結果的には巻き添えにしてしまった。」というのにも納得出来たのですが。
捨てた我が子へ宝石を残すってのも、(アレがホンモノだったとして)宝石店が紛失に気づきその時に警察に届け出て金額的に一致してたら息子には一銭も行かず宝石店に全部戻るのでは?
所有者から盗まれたものは遺失物とはならないから、俗に言う「落とした人間は拾った人間にその物の何割かを支払わなければならない。」というのも該当しないし。
人里離れたペンションで、連続して人がばたばた死んでいくわけでもなく、外界とも分断されるわけでもなく、素人探偵が全てを見抜くわけでもなく、なんていうか普通に警察は有能でした。
それでも石橋転落殺人、密室服毒殺人は放置して、捜査の有能っぷりを発揮するのが「警察がそんなことだから人がどんどん殺されていくんだわ!」という菜穂子の一言以降なんですが。
警察が手の内を見せないくせに(そのせいで読者の与り知らない所で事件が解決へと向かっていく。)「あなたは炭焼き小屋へ行きましたね?」とか言うものだから、読者置いてきぼり感が強い。
しかもなんだかこの刑事(警部?)へ好感が持てづらい。
見栄えが良い訳でもないし、紳士的というわけでもないし、菜穂子達に友好的というわけでもないし。
情報は掠め取るが、そっちにはリークしねえぜという姿勢がちょっと気に食いませんでした。
一応「事件に協力させるから、それで兄への供養しろ。」という態度でしたが。
解読したという暗号のどんでん返しにはビックリさせられました。
マザーグースに馴染みの無かったせいか暗号を解こうという気力はわきませんでしたが。
あらすじ。
「マリア様はいつ帰るのか。」という絵葉書を妹・菜穂子に送った後、兄の公一は毒を飲んで死んだ。
過去にノイローゼを患っていたからと公一の死は自殺として処理されたが、菜穂子はその死に疑問を抱く。
親友、真琴と共に兄が死んだ白馬のペンション「まざあぐうす」を訪ねる。
ペンションの各部屋には謎を秘めた「マザーグース」の歌。
果たして兄は本当に自殺だったのか?
そして、意味ありげな「マザーグース」の秘密とは?
ざっと見た感じ、何故か「かまいたちの夜」を連想してしまった。
スキーするにはかなり不便で特に何も特色の無いペンションだとか、ペンションの女性従業員の容貌だとか、暗号を解くというのが「宝探し編」っぽくて。
以下、ネタばれ含む感想。
最初のマコトの性別は「やっぱりね。」と。
こういった「性別をちゃんと書いていない時には疑え。」というのはミステリー読んでて身につきました。
かといってこれが事件に関係あるのかと思えばそうでもないし、女性的な菜穂子とどちらかというと頼れる男性的なイメージの真琴というのを表現しただけ?
プロローグ1。
後々出てきた「宝石を埋める男」
プロローグ2。
事件の中枢的な「菜穂子の兄の死」
これで事件の全容が出た・・・と思わせておいて第3の殺人(というかこれが一番根底にあるというか最古の殺人)元々のペンションの持ち主であった未亡人の子供殺人。
オーナーが子供の死に関与したのだろうな、ってのが読めてしまったのが残念。
女性の怨念を込めて「この建物の改築などは一切しないように。」という遺言とかも復讐かと見えてしまいました。
結構簡単な事件なんですが、ややこしくしようとしたのかミスリードを誘う為なのか必要のない人たちの出演は余分だったと感じました。
菜穂子に色目を使う中村・古川コンビだとか芝浦夫妻だとか。
ノイローゼ気味であり、普段は内向的な性格であった公一が何故上条の誘いに乗ってしまったのかという説明もちょっと希薄かと。
同じ大学の学生だっただとか公一自身が好奇心旺盛な性格だったなら「旅先で知り合い、謎を解かないか?と声をかけて結果的には巻き添えにしてしまった。」というのにも納得出来たのですが。
捨てた我が子へ宝石を残すってのも、(アレがホンモノだったとして)宝石店が紛失に気づきその時に警察に届け出て金額的に一致してたら息子には一銭も行かず宝石店に全部戻るのでは?
所有者から盗まれたものは遺失物とはならないから、俗に言う「落とした人間は拾った人間にその物の何割かを支払わなければならない。」というのも該当しないし。
人里離れたペンションで、連続して人がばたばた死んでいくわけでもなく、外界とも分断されるわけでもなく、素人探偵が全てを見抜くわけでもなく、なんていうか普通に警察は有能でした。
それでも石橋転落殺人、密室服毒殺人は放置して、捜査の有能っぷりを発揮するのが「警察がそんなことだから人がどんどん殺されていくんだわ!」という菜穂子の一言以降なんですが。
警察が手の内を見せないくせに(そのせいで読者の与り知らない所で事件が解決へと向かっていく。)「あなたは炭焼き小屋へ行きましたね?」とか言うものだから、読者置いてきぼり感が強い。
しかもなんだかこの刑事(警部?)へ好感が持てづらい。
見栄えが良い訳でもないし、紳士的というわけでもないし、菜穂子達に友好的というわけでもないし。
情報は掠め取るが、そっちにはリークしねえぜという姿勢がちょっと気に食いませんでした。
一応「事件に協力させるから、それで兄への供養しろ。」という態度でしたが。
解読したという暗号のどんでん返しにはビックリさせられました。
マザーグースに馴染みの無かったせいか暗号を解こうという気力はわきませんでしたが。
アクロイド殺し アガサ・クリスティー読了。
フェアかアンフェアか?で話題になったこの本。
事前知識無しで読んだらかなり衝撃的な内容だったろうな、と思います。
あらすじ。
平和な田舎町でとある富豪の未亡人の死体が発見される。
医師である主人公が診た限りは、睡眠薬の過剰摂取。
主人公の姉・キャロラインはしきりに「夫人は1年前に亭主を殺し、その悩みからとうとう自殺に陥った。」と推理する。
未亡人と交際していた地主は、夫人の死後に彼女から一通の手紙を受け取った。
それには、彼女の夫殺しを知った者によってこの1年間脅迫されていたという事実とその脅迫者の名前が書かれていた。
その夜。
地主・アクロイドの死体が発見される。
以下、ネタばれ。
アンフェアと騒がれたというので、
隣人は、実はポアロじゃなかったw
美しき姪が冷酷な殺人者だった
あの時代にはタブーとされた(と聞いた)使用人が犯人
叙述トリック
殺人に見せかけた自殺だった
通りすがりの人間が犯人
などなどを考慮しながら読んでたのですが、案外普通でした。
とはいえ、筆者=ジェームズ医師が犯人だとは見抜けませんでしたが。
序盤などに「?」と思うような箇所は多々あったのですが。
「この未亡人の死がこの先の事件につながると本能的に感じていた」
「未亡人が生きてた頃に、夫人が熱心にラルフに何かを話しているのを見て不安に思った。」
「部屋を出る前に何かやり残した事はないかと思案した。」
などなど。
海外のこの時代の他の作者の本は読んだ事なかったのですが、アガサはかなり変化球の作品を書く作家だと思いました。
私的には「恋に落ちた愚か者。」などの発言やら、愛するフローラの婚約を取り消したいが為に結婚することを勧めていたロジャーを殺し、恋のライバルラルフを殺人者に仕立てたのでは?という線でブラント少佐を疑ったりしたのですが。
で、共犯はフローラ。
彼女の「この時点で叔父は生きていた。」発言によって捜査がかき回されたので。
しかし、録音機のセールスマンが来ていたという発言から「生存していたと見せかけた録音トリック」だと感づきましたが。
作中でセシル夫人の鬱陶しさがかなり際立ってましたね。
兄弟仲は知りませんが、弟の未亡人とその子(姪)を引き取っただけでもいい方なのに「請求書についていつもいちびられた。」って愚痴られると、ロジャー・アクロイドに同情してしまいます。
セシル「フローラは2年程前に初めて会った叔父に愛情は抱いてなかった。」というのは、ロジャーだって当てはまるだろうに。
やたら金請求してくるやっかいな母子を引き取ったなーって後悔してたんじゃ?
見栄ばかり張ってて、事あるごとに「あの人は大金持ちなのに、私たちに金を支払うのは渋った。」っていうのも当たり前じゃん。
銀製品泥棒、金泥棒(「上質な毛皮をプレゼントしよう。」と言われたら態度が一変するほど)の金に固執した母子(彼女達がどんな酷い扱いを受けていたのかは時代背景的に知りませんが。)をまとめて面倒みようとするブラント少佐の男気に乾杯。
義理の息子は息子で、金遣いが荒いわ、自分に内緒で使用人と結婚しているわ、挙句に信頼していた医師に殺されるわでロジャー・アクロイドは本当に可哀想な人でした。
フェアかアンフェアか?で話題になったこの本。
事前知識無しで読んだらかなり衝撃的な内容だったろうな、と思います。
あらすじ。
平和な田舎町でとある富豪の未亡人の死体が発見される。
医師である主人公が診た限りは、睡眠薬の過剰摂取。
主人公の姉・キャロラインはしきりに「夫人は1年前に亭主を殺し、その悩みからとうとう自殺に陥った。」と推理する。
未亡人と交際していた地主は、夫人の死後に彼女から一通の手紙を受け取った。
それには、彼女の夫殺しを知った者によってこの1年間脅迫されていたという事実とその脅迫者の名前が書かれていた。
その夜。
地主・アクロイドの死体が発見される。
以下、ネタばれ。
アンフェアと騒がれたというので、
隣人は、実はポアロじゃなかったw
美しき姪が冷酷な殺人者だった
あの時代にはタブーとされた(と聞いた)使用人が犯人
叙述トリック
殺人に見せかけた自殺だった
通りすがりの人間が犯人
などなどを考慮しながら読んでたのですが、案外普通でした。
とはいえ、筆者=ジェームズ医師が犯人だとは見抜けませんでしたが。
序盤などに「?」と思うような箇所は多々あったのですが。
「この未亡人の死がこの先の事件につながると本能的に感じていた」
「未亡人が生きてた頃に、夫人が熱心にラルフに何かを話しているのを見て不安に思った。」
「部屋を出る前に何かやり残した事はないかと思案した。」
などなど。
海外のこの時代の他の作者の本は読んだ事なかったのですが、アガサはかなり変化球の作品を書く作家だと思いました。
私的には「恋に落ちた愚か者。」などの発言やら、愛するフローラの婚約を取り消したいが為に結婚することを勧めていたロジャーを殺し、恋のライバルラルフを殺人者に仕立てたのでは?という線でブラント少佐を疑ったりしたのですが。
で、共犯はフローラ。
彼女の「この時点で叔父は生きていた。」発言によって捜査がかき回されたので。
しかし、録音機のセールスマンが来ていたという発言から「生存していたと見せかけた録音トリック」だと感づきましたが。
作中でセシル夫人の鬱陶しさがかなり際立ってましたね。
兄弟仲は知りませんが、弟の未亡人とその子(姪)を引き取っただけでもいい方なのに「請求書についていつもいちびられた。」って愚痴られると、ロジャー・アクロイドに同情してしまいます。
セシル「フローラは2年程前に初めて会った叔父に愛情は抱いてなかった。」というのは、ロジャーだって当てはまるだろうに。
やたら金請求してくるやっかいな母子を引き取ったなーって後悔してたんじゃ?
見栄ばかり張ってて、事あるごとに「あの人は大金持ちなのに、私たちに金を支払うのは渋った。」っていうのも当たり前じゃん。
銀製品泥棒、金泥棒(「上質な毛皮をプレゼントしよう。」と言われたら態度が一変するほど)の金に固執した母子(彼女達がどんな酷い扱いを受けていたのかは時代背景的に知りませんが。)をまとめて面倒みようとするブラント少佐の男気に乾杯。
義理の息子は息子で、金遣いが荒いわ、自分に内緒で使用人と結婚しているわ、挙句に信頼していた医師に殺されるわでロジャー・アクロイドは本当に可哀想な人でした。
名探偵の呪縛 東野圭吾 読了。
ちょっと変わった趣の小説「名探偵の掟」の正統な続編かと思いきや「掟」での毒を孕んだ推理小説批判はなりを潜めて、どちらかというと普通の小説。
掟との類似点は「天下一名探偵」が出るくらい。
一応、この呪縛を読む前に掟を読んで欲しいです。
掟のネタばれもちょっと含んでるので。
あと、この名探偵シリーズは、掟と呪縛を読んで初めて完結じゃないかと。
笑いを求めるだけなら掟だけでもいいのですが。
あらすじ。
「私」は訪れた図書館で奇妙な感覚に囚われる。
歩けど歩けど出口は見当たらず、まるで迷路に迷い込んだような。
今まで無かったはずの螺旋階段を登るとようやく一人の少女に出会えた。
彼女は無垢な笑顔で私に駆け寄った。
そして「私」の名前ではない男の名で「私」を呼んだ。
「天下一さん。」と。
以下、ネタばれ含む感想。
バレというか、もう大体予想は付いてますが「私」は「名探偵の掟」を書いた、天下一名探偵を生み出し、最後には殺した作者自身。
「記念館」の地下室でのミイラは、過去作者に殺された天下一のなれの果て。
ただ、天下一はミイラ化しているのに対して殺人者にされてしまった(別の事件ですが。)大河原警部はまだ警察に所属しているのが謎でしたが。
「運が良かったんだろう。」
「考えが浅かったんだろう。」
「足が速かったんだろう。」
の3タテには笑いました。
世界観などは大体解ったのですが、個々の殺人トリックは解りませんでした。
最後の話で皆殺しにするつもりだというのは先読み出来ましたが。
本来の推理小説なら「安直だ。」と罵倒されるような公に発表できない(動機など)のを「天下一シリーズなら解ってくれるかも。」とこれを出版したのでしょうか?
正直、この本についてはあんまり語る部分無いのですが「名探偵の掟」で本格推理小説に対して「決別」した形で終わったものの、この「呪縛」では「それでも私は推理小説が大好きなんだ。」というようなオチで終わったのは救いだと思います。
特別派手などんでん返しもなければ、連続殺人事件ものでもない。
なんていうか、どぎつい味の美味なる食べ物じゃないけれど、いつも食ってるお茶漬けのようなアッサリ味というような感じの本。
ちょっと変わった趣の小説「名探偵の掟」の正統な続編かと思いきや「掟」での毒を孕んだ推理小説批判はなりを潜めて、どちらかというと普通の小説。
掟との類似点は「天下一名探偵」が出るくらい。
一応、この呪縛を読む前に掟を読んで欲しいです。
掟のネタばれもちょっと含んでるので。
あと、この名探偵シリーズは、掟と呪縛を読んで初めて完結じゃないかと。
笑いを求めるだけなら掟だけでもいいのですが。
あらすじ。
「私」は訪れた図書館で奇妙な感覚に囚われる。
歩けど歩けど出口は見当たらず、まるで迷路に迷い込んだような。
今まで無かったはずの螺旋階段を登るとようやく一人の少女に出会えた。
彼女は無垢な笑顔で私に駆け寄った。
そして「私」の名前ではない男の名で「私」を呼んだ。
「天下一さん。」と。
以下、ネタばれ含む感想。
バレというか、もう大体予想は付いてますが「私」は「名探偵の掟」を書いた、天下一名探偵を生み出し、最後には殺した作者自身。
「記念館」の地下室でのミイラは、過去作者に殺された天下一のなれの果て。
ただ、天下一はミイラ化しているのに対して殺人者にされてしまった(別の事件ですが。)大河原警部はまだ警察に所属しているのが謎でしたが。
「運が良かったんだろう。」
「考えが浅かったんだろう。」
「足が速かったんだろう。」
の3タテには笑いました。
世界観などは大体解ったのですが、個々の殺人トリックは解りませんでした。
最後の話で皆殺しにするつもりだというのは先読み出来ましたが。
本来の推理小説なら「安直だ。」と罵倒されるような公に発表できない(動機など)のを「天下一シリーズなら解ってくれるかも。」とこれを出版したのでしょうか?
正直、この本についてはあんまり語る部分無いのですが「名探偵の掟」で本格推理小説に対して「決別」した形で終わったものの、この「呪縛」では「それでも私は推理小説が大好きなんだ。」というようなオチで終わったのは救いだと思います。
特別派手などんでん返しもなければ、連続殺人事件ものでもない。
なんていうか、どぎつい味の美味なる食べ物じゃないけれど、いつも食ってるお茶漬けのようなアッサリ味というような感じの本。

