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猫とか、フィギュアとか、ボードゲームとか基本的に駄文。
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2009年12月07日 (月) | 編集 |
今まで読んでいた物がとある文章によってひっくりかえされるというような系統の本が好きなので、帯に書かれていた「284頁を読んだ時の衝撃は計り知れないでしょう」という紹介文で買ってしまった本。

あらすじとしては、
教え子と不倫をしてしまい、全てを失った一人の男。
すでに関係が冷め切っていたが、妻ひとみが何も告げずに突然失踪してしまった。
「耐え切れなくてとうとう出て行ったのか」とさほど気にしていなかった恭一だったが、ひとみを尋ねて来た主婦によって「自分がひとみを殺して処理したのでは?」と周囲に疑われていると知る。
もはや妻には愛情は無いが、自分の保身の為にひとみを探す決意をする。

一方、家族の為と言い訳をして汚職をし汚い金を溜め込んでいた刑事蛯原。
ある日、妻が他殺体で発見されたという知らせが入る。
復讐を誓い、手がかりを求め彼女の遺した品を探すうちに一体の仏像を発見する。
知人のジャーナリストが言うには、それは宗教団体「弥勒の掌」が売りつけたものだという。
怪しげな噂が耐えないその宗教団体を調べる事になって・・・。


という感じですね。
このあらすじからいって両方とも感情移入できるタイプの人間じゃないので「あーハイハイ」という感じで読み進めました。
ここまで好きになれない主人公サイドも珍しいのではないかという感想ですね。
文庫裏だと「汚職の疑いをかけられた」とありますが、バリバリの汚職刑事だし。
「逃亡者」ばりに無実な男が真実を求めて奔走する話かと思ったのですが、こうも好きになれないキャラだとは思いもしませんでした。

以下、ネタばれと過激な感想。
かなり腹立たしいラストでしたね。
そりゃあ「事件解決!犯人が制裁を受けました。めでたしめでたし」というのはあまり芸が無いのですがかといって犯罪者たちの勝利です、捜査を手助けしてくれた茂木を殺して埋めるってどうよ?
「ラスト7行に辿りついたときの茫然自失ぶりが目に浮かぶよう」ってレベルじゃねーぞヽ(`Д´)ノ
本、叩きつけそうになりました。

好きになれない登場人物たち、って書いたようにどいつもこいつも糞ですし。

教師→教え子の女子高生孕ませましたー。
責任?オレ結婚しているから無理だし。
中絶費用渡して終了。
転属する羽目になって嫁が冷たい。
その嫁が失踪した。
腹立つので服全部捨ててやったヽ(゚∀゚)ノ
あれ?そしたら俺警察に「嫁殺したんじゃね?」って通報されたじゃねえか。
しょうがないから潔白証明する為に嫁探すか。

責任取れないならエロい事するなよボケが。
しかも避妊しないって何なの?馬鹿なの?死ねよ。
嫁とは子供作らないで、他所に(しかも子供)子供作って夫婦が必死こいて溜めた金をその親に握らせて冷たい視線に晒され引越しせざるを得ない嫁の気持ちも解らんのか、この(自主規制)がお前の(自主規制)を斬ってその(自主規制)を食わすぞ!って感じですかね?

刑事→家族の為に汚職して金ウハウハ。
女が寂しがってる?んなもんは知るか、女なんて抱けば黙るんだよ。
男は浮気する生き物なんだ、それを許せないような女なんて結婚するなよ(P191)
その嫁がラブホテルで殺されたのには、きっと絶対恐らく多分弥勒の掌が関わっているに違いない。
恭一の妻ひとみに会えたのでさぐりを入れたが必要以上に脅えられたので殺しました。
弥勒の掌をゆさぶる為に、自分の嫁さんと同じ死に様を再現すっか。
・・・え?和子を殺した犯人って恭一?
弥勒の掌は普通の犯罪組織だけど、この殺人には関係なかったんだ?
・・・・・・。
俺たち、同じような秘密を共有している仲間だよな?
顔も名前も娘も捨てるからここで暮らさね?
こうして犯罪者どもは心が弱った人間が罠(宗教)にかかるのを食い物にして生涯幸せに暮らしましたとさ。
ちなみに全てを知った茂木は殺しました。
ゴメンね?


というのってどうよ?

まぁ、フィクションの世界に激昂するなとは我ながら思いますが、なんか悪い奴が勝つのが妙にリアルでそこが腹立たしいんですよね。
時代劇みたいな勧善懲悪物が好きな人間にとっては特に辛かったです。
金払って悪夢見せられているみたいで。


ストーリー的には面白いと思います。
キーパーソンの千秋が千秋和子という名前というのもひっかけで。
(通常、千秋と言われると名前かと思ってしまうけれど恭一が教師だというのを考えたら孕ました女でも苗字で呼ぶのは当たり前だし)
千秋と偶然再会した後に、恭一がうなされ目覚めるシーンがあるけどそれは昔の女との再会で苦しんでいるのではなく殺害したという行為のことだとよく読んだらわかることですし。
千秋が恭一と再会した場所も弥勒の掌の近くだというので、千秋がその関係者だというのは予想付いたのですが。
同時期に進行している話だと思うけれどよく読んだら若干差があるんですよね。
あと、ひとみの死体が発見された時に妙に恭一が青ざめていたのは、嫁さんが殺されていたからじゃなく自分が殺した(都合よく生き返ったと思い込んでいたようですが)千秋と同じ状況だったからというのも。

ただ気になったのが、ひとみの死体が発見された時に撮られていたというビデオカメラなんですが、その時にはすでに死んでいたひとみを抱えるようにして部屋に連れて行ったのでしょうか?という点。
文中には「ホテルの事やカメラの配置を知っているのかカメラには写っていなかった」とあったので、ひとみを抱えて偽装する様は純粋に撮れてなかったのでしょうが。
ホテルには詳しくないのですが、出入り口に必ず配置しているわけじゃないんですね。
・・・。
まぁいいや。
フィクションだし。

総評としては「え?千秋と和子って同一!?しかも弥勒の掌は関与していなかったんだ!」という驚きは得られます。
出てくるキャラ全員糞ですが。
本だと割り切れ、現実に居そうな犯罪者にムカつかない人にはお奨めです。
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コメント
この記事へのコメント
まったく同じような感想です(^^;
おもしろかったけど
ここまで登場人物に肩入れできない作品は
久しぶりでしたね。

茂木かわいそう・・・
2013/07/09(Tue) 21:35 | URL  | tana #-[ 編集]
Re: タイトルなし
> まったく同じような感想です(^^;
> おもしろかったけど
> ここまで登場人物に肩入れできない作品は
> 久しぶりでしたね。
>
> 茂木かわいそう・・・

ある意味、人間の自分勝手具合が上手く表現されている作品と言えるんですが、それでもこの胸糞の悪さは嫌なものですね(;つД`)
もう二度と見返したくない作品でした。
悔しいので、人に勧めてますがw
2013/07/13(Sat) 11:51 | URL  | 高瀬とうや #-[ 編集]
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