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猫とか、フィギュアとか、ボードゲームとか基本的に駄文。
2011年02月28日 (月) | 編集 |
あらすじ
自らを有能と自負している広告マン、佐久間駿介。
自信を持って企画した仕事にケチを付けられ、取引先の副社長に「この男をこのプロジェクトから外せ」とまで言われてしまう。
新たに就任したという副社長・葛城勝俊が佐久間に対して「彼は人の心が読めていない。このプロジェクトは先の先まで読める人間じゃないとダメだ」と難癖をつけてきたのだ。
プライドをずたずたに引き裂かれた佐久間。
彼は酔った勢いで葛城邸へと足を向ける。
だが、乗り込むわけにも行かず途方に暮れていると、葛城邸から人目を気にするように塀を乗り越える人影を目撃する。
興味を持った佐久間はその人物を追い、接触を図る。
葛城邸から出てきた人物は自らを「葛城勝俊の愛人の娘、樹理」と名乗る。
引き取られはしたが、愛人の子として一遍の愛情もなく育てられ、本妻の娘千春と度々衝突してとうとう家出を決意したのだという。
佐久間は彼女の話を聞くうちに、1つのゲームを思いついた。
葛城の鼻を明かしたいが為、自分の才能を見せ付けたいが為に思いついた「狂言誘拐」
果たして佐久間は葛城から3億円を搾取する事が出来るのか?
このゲームの勝者は誰になるのか?

という感じです。
東野作品によく見られるのですが、とにかく人物描写が希薄というか記号でしか無いですよね。
人が書けていないというのか。
これ程の執筆スピードならしょうがないのかも知れませんが。
読んでいて主人公側に共感できなきゃ、勿論被害者側にも感情移入できない。
自信過剰な主人公は読んでいて鼻につく部分が多々ありました。

以下、ネタばれ含む感想。
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