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猫とか、フィギュアとか、ボードゲームとか基本的に駄文。
2008年11月17日 (月) | 編集 |
人間が水を使ったあとの洗面所。
滴り落ちる水滴と溜まった水を舐めにやってきます。

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ここから滴る水が特に気に入ってる。

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たまに鼻に水滴が付いているのですが、それがたまらなく可愛かったり。
バカ親です。

おまけ。
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ひきこもり?
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2008年11月17日 (月) | 編集 |
メイン・ディッシュ 北森鴻著 読了。

これも読んでて腹減るシリーズ。
空腹時の読書は避けて下さい。

あらすじ。
ある雪の日。
降り積もる雪の中、複雑な思いを抱えて一人の男は笑い口笛を吹く。
けして、雪が愉快だという理由ではなく。
通りかかった女がその男に興味を持ち、声をかけたところから物語は始まる。

ネタバレ要素がかなりあるので、ここでは他にかけません。
一言。
座つき作者である小杉とはあまり関わりあいたくないなあと。
遠目に見てるだけには面白そうだけど、友達付き合いするにはかなり疲れそう。

以下、ネタばれ含む感想。
1)10日後に公演を控えたというのに、座つき作者である小杉が突然自分の脚本に疑問を抱く。
「犯人の動機が薄いのではないか?」と。
その小杉をなんとかして本を書かせる状態にする為にミケさんの絶品食事付きミーティングを行う。

この大人数の食費ってどうなってるのだろうかという疑問。
黒字ではあるものの小劇団。
その看板女優一人が彼らの食費をもってるわけないし。

作中作とはいえ、ちゃんと謎解き要素のある話。
料理のメニューから秘密を解くなんてこの作者らしいですね。

今回のメニュー。
グルテンの揚げ物。

2)一変して1)のキャラが一切出ない・・・と思いきや実は関係があったという。
悪性腫瘍に犯された語り手はすでに死んでいたとされる女。
この辺、最初理解できてませんでした。
しかしながらこれも作中作。
コレが真相ではないというオチ。
今回のメニュー。
玉葱を長時間炒めたカレー。

3)またネコさんとミケさんの話。
ひったくり犯と首の骨を折られて死んだ高校生とミケさんの料理の失敗。
この3つがからみあう話。
小杉の迷推理発揮。
自分もこのオチかと思ってました。
今回のメニュー。
伊府麺(イーフーミエン)

4)旅の最中の一人の男。
電車内で気がついたら向かいの席に小太りの男が座っていた。
これも作中作。
2)のキャラのその後だと思ってたのですが、全然違ってました。
今回のメニュー。
駅弁。

5)自分も富豪を殺した者が居てそれに巻き込まれたのかと思いました。
思考回路が小杉レベル。
それにしても変なオーディションだ。
ミケさん失踪。
今回のメニュー。
ビール。

6)今までに出た作中作と関係があると示唆する話。
そして小杉暴走。
編集者も正直に打ち明けていたらこんな嫌がらせ受けなかったのに。
結局バレンタインチャーハンはミケさん見なかったようです。
今回のメニュー。
黄金色のチャーハン。

7)今までの作中作は小杉の作品でしたというオチ。
ミケさんの本名がとうとう明るみに。
自殺を図った男を放っておいて自分の責務を果たした女優(主催者)ってそんなに酷評されるものなのかと。
男につきっきりならそれはそれで「無責任!仕事より男を取る女!!」とかいって騒がれそうだけど。
それにしてもミケさんは芸能系の大学にいたわけじゃないのにどうして夏樹と知り合いだったのか。
今回のメニュー。
ブランデー仕立ての梅酒。

8)ミケさんの長い逃避行の終わり。
犯罪者というわけではなくて良かったです。
ただ、大好きな叔父の名前を騙ってたってのは無理がありすぎな気が。
苗字だけならいざ知らず。
それにしても単なる悪戯のつもりだったのか、大事な実験に冷凍玉子を使ったのは酷い話だ。
自分と他人の名前(人生)を交換ってのも酷い話だ。
今回のメニュー。
びっくり玉子。

9)ミケさんが帰ってきた後日談。
今までのメニューが台詞となって出てきてます。
このページ見てるだけで腹減る。

10)文庫化特別編。
解決編を考えてなかった小杉の手助け。
しかし、よく解決できたものだ。
最後のオチで噴出した。
毛利というキャラ名を出した時からこれを使いたかったのか、キタモリという名前をもじって毛利という迷探偵を使いたかったのか順番は謎。
今回のメニュー。
玄米を2時間煮込んだ茶粥。

面白いと素直に感じた本。
多少「無理があるだろう」とは思ったものの作中作と絡んで、中々謎満載です。
しかし、所見ではかなり混乱しました。
後味も悪くないし。
ひょっとしたら北森氏の本で(那智シリーズ以外)で読んだものの中で一番好みかもしれない。
ねこさんとミケさんのコンビ、混乱係の小杉などキャラが生きてるのがいい感じ。