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猫とか、フィギュアとか、ボードゲームとか基本的に駄文。
2008年08月08日 (金) | 編集 |
WF遠征中、PSPの電池切れをカバーするがごとく小説を持って行ってました。
そしてようやく読み終えた「迷路館の殺人」


以下、ネタばれ注意

本の最初と最後に出てくる「島田」
このキャラは島田潔だと信じてたんですが・・・ひでえ。
そんなオチかよ!(;´Д`)
実は鹿谷=島田というのは知っていたので、余計に混乱してしまいました。

「莫大な遺産を賭けて4人が競う」というのを見て「ああ、4人全員死ぬな。」とは解ったのですが、殺害に至る動機が読めませんでした。
まどかが「あの車は・・・」というのを遺していたのを見たときには「遺産を賭けた4人が車か何かで共同で移動していた時に事故り、相手の車に乗っていた人間を殺したかなにかしたのを隠蔽したのか?」くらいにしか思ってませんでした。
で、その車の持ち主が黒江医師(医者じゃなかったけど。医者じゃないというのが判明したのもちょっと強引でしたね。電話帳には職業載ってないだろ?黒江が個人医院を持っていたとかならともかく。)で、知り合いの宮垣に相談、復讐する機会を与えてくれたのかと。
まさか殺害されるほどの理由は無かっただなんて、酷い話だな。
なんていうか、宮垣殺したかったからついでに殺っとこうかってのは被害者が気の毒でなりません。

あと、鼻検査。
桂子が亭主に「鼻の粘膜が荒れている。」というので、宇多山も関与していたのかと疑いました。
なので、正体不明の殺人者が館内に居るかも?っていうときに「一緒の部屋に居よう。」という亭主の誘いを断ったのかと。
宇多山が自分に危害を加えるわけが無いという安心感を得てるのかと。

宮垣が生きていた事。
4人が死ぬ事。
は、解りました。

4人は宮垣の血を引いていたのでは?
というのを勘ぐってました。
昔は子供嫌いだったが、それぞれ4人の女に産ませた子が成人して自分の才能を受け継いでいるかようような文才を見せた人間には特別な感情を抱いたのか?とか。

あと「鮫島は若い頃、美青年だといっても通用しただろうな」という記述は卑怯だと思いました。
真犯人が罰を受けてくれてたらすっとしたんですがね。
子供嫌いな男との間に子供作っておいて「あの男は私たちの子に対して冷たい。」って、そりゃそうだろ。
あげく「父親が大量殺人犯になってしまうが、どうせこの子は精神薄弱で何も解らないだろうからいいだろ。」とか。
こいつ、ただ単に金が欲しかっただけだろ。
十角館の犯人にはまだ同情できる部分がありましたが、こいつはダメでした。
(水車館の犯人は捕まったと見られる描写があったから良かった。)
まぁ、あそこで「かくして真犯人鮫島は捕まったのだった。」という文があっても冷めるとは思うのですが。
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